データヘルス計画

データヘルス計画とは、国民の健康寿命を延ばすことを目標とする、国を挙げての取り組みです。健保組合は、レセプト(診療報酬明細書)と健診結果のデータを分析して、加入者の健康課題を明らかにし、課題に対応した効果的な保健事業計画「データヘルス計画」(保健事業の実施計画)を作成し、その計画に基づいて保健事業を実施し、効果測定を行い、さらに事業を見直していきます。

データヘルス計画の取組

データヘルス計画とは、医療費データや健診データの分析結果に基づいて、保健事業を「Plan(計画)」「Do(実施)」「Check(評価)」「Act(改善)」のPDCAサイクルで効果的・効率的に実施するための事業計画です。具体的には、データの分析によってまず現状を把握し、現状把握から見える健康課題を抽出します。次に抽出した課題に対応した保健事業を選定し、目標・評価指標を設定します。

そしてこの計画に基づいて実施した保健事業の結果を分析・評価し、次年度の保健事業に生かしていきます。つまり、やみくもに事業を実施するのではなく、データを活用した科学的なアプローチによって事業の実効性を高めていくことが、データヘルス計画の本質です。

また保健事業の実施においては、事業主との協働により実効性が高まる場面が多くあります。一方で事業主にとっても、効果的な保健事業は生産性の維持・向上につながる可能性があります。そのため、事業主とメリットを共有して事業を推進することが、データヘルス計画を実施する上で効果的です。

添付書類